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ビタミンCの真実INDEX

ビタミンCの抗ガン作用

ビタミンCは活性酸素を発生するプロオキシダントにもなる

ビタミンC (L-アスコルビン酸)は、コラーゲンの重合やカテコールアミンを生合成する酵素の補因子として働きます。また、還元剤として活性酸素種(ROS)を消去する抗酸化能力もよく知られています 1) , 2)。これら生体にとってプラスの効果をもたらす一方、マイナスの効果として逆に活性酸素を発生するプロオキシダントにもなるのです1)。ビタミンCは酸化されると、1個の電子(e-)を失いモノデヒドロアスコルビン酸ラジカルになります(右図)。この時、失われた電子がFe3+など遷移金属を還元(Fe3+→Fe2+)し、還元された金属が酸素への電子供与体として働きます。その結果、活性酸素種のひとつであるスーパーオキシドラジカル(O2・-)が生成されます。スーパーオキシドラジカルは、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)により過酸化水素に変換されます。過酸化水素はカタラーゼやグルタチオンペルオキシダーゼにより水と酸素に分解されるのです。

ビタミンCの抗ガン作用への期待

20世紀後半、多くの抗酸化物質に抗ガン活性が認められました。そのため、強い抗酸化能力を持つビタミンCにも抗ガン活性が期待されました 2) ,3)。最近、Chenら 4)はマウス腹腔内に高容量のビタミンCを投与することにより、ビタミンCが活性酸素を発生するプロオキシダントとして働き、その結果生じた過酸化水素がガン細胞の成長を遅らせるという in vivo (生体を用いた研究)での興味深い結果を報告しました。ここでは、その研究の詳細を解説します。

ガン細胞を用いた研究

 

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