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ビタミンCの真実INDEX

日本でも壊血病はなくならない

体からビタミンCがなくなると壊血病になる

私たちの体は多くのタンパク質から作られています。体を作っているタンパク質のうち、約30%はコラーゲンです。コラーゲンは皮膚、血管、じん帯、骨、軟骨を作っている主要なタンパク質であり、血管や皮膚、骨に柔軟性を与え、そして丈夫にしてくれるとても大切なタンパク質です。このコラーゲンをつくるのにビタミンCが必要不可欠です。もし、体の中でビタミンCがなくなると、血管や皮膚の張りがなくなり全身のあらゆる所から出血しやすくなります。そして、最後には死亡します。このようにビタミンCが体内からなくなり、容易に出血を起こしやすくなる病気が壊血病 (scurvy)です。

壊血病の症状

壊血病にはいくつかの特徴的な症状があります。初期によく見られる症状は皮膚の乾燥、脱力感、うつ状態です。そのあと、大腿部(太もも)に大きなあざが出るようになり、毛穴の周囲から点状の出血が多くみられます(図1)。さらに症状が進むと、歯ぐき、消化管、粘膜から出血がみられます。壊血病は体内のビタミンC量がおよそ300mg以下になると発症するといわれています。私たちの体内にはおよそ1500 mgのビタミンCをたくわえており、ビタミンCを含まない食事を約60~90日間続けた場合、体内のビタミンC量が300 mg以下になります。また、血液中のビタミンC濃度は5~15 mg/Lの範囲にあります。血液中のビタミンC濃度が2 mg/L以下になると壊血病の発症リスクが非常に高まります。そこで、血液中のビタミンC濃度が2~5 mg/LをビタミンC不足状態、2 mg/L 以下をビタミンC欠乏状態と判断することができます。しかし、血液中のビタミンC濃度は食事により大きく変動するため、何度も測定してから判断する必要があります。


図1 J Gen Intern Med, 23, 1281-1284 (2008)から

 

食べ物の豊富な先進国でみつかっている壊血病患者

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