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ビタミンCの真実INDEX

ヒトは体内でビタミンCを合成できない

ヒトやサル、モルモットは体内でビタミンCを合成できません。その理由は、ビタミンC生合成経路の最後に位置する酵素(GLO:グロノ-γ-ラクトン酸化酵素)に遺伝子変異があるためです(図4)。しかし、マウスはこの酵素(GLO)に遺伝子変異がないため、体内で充分量のビタミンCを合成できます。ビタミンとは、本来、身体の中で作れない物質ですから、マウスにとってビタミンCはビタミンではないのです。

図4

ビタミンC合成に重要な酵素の発見

私たちは、今から15年前に若いラットと老齢ラットの肝臓のタンパク質を比較することによって、歳とともに減少するタンパク質SMP30(日本名:加齢指標タンパク質30)を発見しました(図5)。SMP30は歳とともに減少しますが、体の中での役割・機能は長い間はっきりしませんでした。20世紀後半から生物の全遺伝子解読を目指すゲノムプロジェクトが世界中で進行し、多くの生物の遺伝子が明らかになってきました。私たちは、米国の遺伝子データベースを用いた検索によって、SMP30が細菌にある酵素、グルコノラクトナーゼ(GNL)と非常に良く似ていることを発見しました。この酵素(GNL)はビタミンC合成にとても重要な酵素です(図4)。世界中のビタミンC研究者が、この酵素の本態を明らかにしようと試みてきましたが、今まで誰も成功していませんでした。

図5

 

SMP30遺伝子破壊マウスはビタミンCをつくれないマウス

 

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