『ビタミンCの真実』 ビタミンCデータベース・全件表示

ID PMID番号 雑誌名・タイトル 投与方法 VC量(mg/日) VC用量 被験者背景 試験デザイン 対象分野 評価パラメータの種類 評価パラメーターの変動 コメント カテゴリ
1 19249432 ・Am Heart J. 2009 Mar;157(3):576-83. Epub 2009 Feb 6.
・N-acetylcysteine versus AScorbic acid for preventing contrast-Induced nephropathy in patients with renal insufficiency undergoing coronary angiography NASPI study-a prospective randomized controlled trial.
経口
⑤1000~
・VC単独
・冠状動脈カテーテル法の前にVC 3g及び2gを、処置後にVC 2gを12時間の間隔をおいて2回経口投与
・クレアチニンクリアランスが60ml/minであり血清クレアチニンレベルが1.1mg/dLである初期の腎機能障害が認められる患者212名
・NACを 冠状動脈カテーテル法の前日及び当日に1200mg×2回/dayを経口摂取(106名)
・VC を冠状動脈カテーテル法の前に3gと2gを、後に2gを2回、12時間間隔で経口摂取(106名)
・造影剤腎症(CIN)
①血清中クレアチニン(SCr)の最大増加率・・・初めに死亡率が上がる段階
②CIN・・・次に死亡率が上昇する段階"

①SCrの最大増加率はVC群(0.04+/-0.20mg)よりNAC群(-0.03+/-0.18mg)が低かった(P=.026)。また、SCrの最大増加率は糖尿病患者では、VC群(-0.09+/-0.29mg)よりNAC群(-0.05+/-0.22mg)で増加していなかった(P=.020)。また、生体内色素を服用した患者では、CIN発生率はVC群(1.2%)よりNAC群で高かった(4.4%)(P=0.370)。
②CIN発症率について、NAC群(1.2%)はVC群(4.4%)より低かった(P = .370)。また、糖尿病患者においてもNAC群(0%、0/38)はVC群(12.5%、4/32)よりかなり低かった(P=.039)。
・NAC服用は腎機能障害者、特に糖尿病患者においてはVC服用よりも効果的に腎機能の低下を防ぐ。
酸化,その他
2 19223675 ・ Int J Sports Physiol Perform. 2008 Dec;3(4):516-30.
・Vitamin C supplementation and salivary immune function following exercise-heat stress.
経口
③200~
・VC単独
・運動後、VC 3×300 mg/dayを1日あるいは8日間投与
・12名の健常者
被験者は暑さを感じる環境(温度 34.8+/-1.0℃、相対湿度13+/-3% )の下、 VO2max 54+/-6%で120.1+/-49.6 minサイクリング行い、①プラセボ
②VC錠剤(3×300mg/d)を1日あるいは8日間摂取
・運動前後及び運動後72時間で唾液サンプルを摂取
・環境ストレス
・上気道ウィルス感染症(URTI)

①コチゾール
②唾液免疫グロブリン(s-IgA)
③URTIの兆候

①ボンフェローニ補正係数による2x3x3混合分散分析を用いると、VC群では運動直後の基準値(21.7+/-15.1nmol/L)から13.5+/-10.0(1日目)、そして7.6+/-4.2(8日目)に減少した(P=.032)。
②、③s-IgA及びURTIの兆候についてはプラセボ群及びVC群で相違は認められなかった。

・VCの摂取は、ハーフマラソンやマラソンのような運動の後に分泌されるコルチゾールを減少させる。しかし、s-IgAとURTIに変化がないことは明らかであり、ウルトラマラソンに参加するアスリートと比較しても今回被験者が行った運動は穏やかであり、身体的及び精神的ストレスが少なかったことによるものだろう。
運動・筋肉,風邪・感染
3 19154960 ・ Metabolism. 2009 Feb;58(2):254-62.
・Effects of antioxidant supplementation on insulin sensitivity, endothelial adhesion molecules, and oxidative stress in normal-weight and overweight young adults.
経口
④500~
・VE 800IU、VC 500mg及びβ‐カロチン 10mgを併用
・8週間摂取
・18~30歳の肥満者と標準体重者の48名
①AOX(VE 800 IU、VC 500 mg及びβ‐カロチン 10mg)
②プラセボ
を8週間摂取
・インスリン感受性
・内皮接着分子レベル
・酸化ストレス
①抗酸化剤(AOX)
②アディポネクチン
③可溶性細胞接着分子-1
④内皮白血球粘着分子-1
⑤血漿脂質ペルオキシダーゼ
①ホメオスタシス評価(HOMA)値について、肥満者では初期に高い値をとったが、8週間後になると肥満者-AOX群では低下した(15%減少、P=.02)。
②AOX群で増加した。
③肥満者‐AOX群では6%減少した(P <.05)。
④肥満者‐AOX群では13%減少した(P <.05)。
⑤8週間後には標準体重者-AOX群では0.31nmol/ml、肥満者-AOX群では0.70nmol/ml減少した。
"・抗酸化剤の摂取は、肥満者ではHOMAや内皮接着分子濃度を穏やかに下げる。
・AOXにより酸化ストレスが低減されることが分かった。
・AOXが糖尿病あるいは脈管活性を効果的に抑えられかどうか結論を出すためには、長期的な研究が必要である。"
酸化,脂質代謝、糖代謝,内皮・血管
4 19116389 ・J Natl Cancer Inst. 2009 Jan 7;101(1):14-23
・Vitamins C and E and beta carotene supplementation and cancer risk: a randomized controlled trial.

経口

④500~
・VC単独
・VC 500mg/dayを死去するまで摂取
・Women's Antioxidant Cardiovascular Studyに所属しており癌を患っていない7627名女性

①プラセボ
②VC 500mg/day
を摂取
・癌

①総癌発生率
②癌死亡率

Cox比例ハザードモデルを用いると
①VC群ではRRs(相対危険度)はプラセボ群と比較して1.11(95% CI =0.95~1.30)であり、統計学的にも有意差は認められなかった。
②①と同様に、VC群ではRRs(相対危険度)はプラセボ群と比較して1.28(95% CI = 0.95~1.73)であり、有意差はなかった。
・VCの摂取と総癌発生率及び癌死亡率に関係はなかった。
5 19066368 ・ JAMA. 2009 Jan 7;301(1):52-62. Epub 2008 Dec 9.
・Vitamins E and C in the prevention of prostate and total cancer in men: the Physicians' Health Study II randomized controlled trial.
経口
④500~
・VC単独
・VC 500mg/dayを1997年から2007年8月31日までサプリメントとして経口摂取
・癌発症歴のある1307名を含む14641名男性医師
・50歳以上
・アメリカ国籍
①プラセボ
②VC 500mg/day
を経口摂取
・前立腺癌
①総癌発症数
②前立腺癌
実験を開始してから8年間で
①VC群では17.6件、プラセボ群では17.5件/1000人年であった(HR, 1.01; 95% CI, 0.92-1.10; P = .86)。
②VC群では9.4件、プラセボ群では9.2件/1000人年であった(HR, 1.02; 95% CI, 0.90-1.15; P = .80)。

・ビタミンCによって、癌発症、前立腺癌発症のリスクは軽減されることはなかった。
・中高年の男性で、ビタミンCの摂取により癌を抑制することは期待できない。
6 19041063 ・Biol Blood Marrow Transplant. 2008 Dec;14(12):1401-7.
・Arsenic trioxide with ascorbic acid and high-dose melphalan: results of a phase II randomized trial.
静脈



・三酸化ヒ素(ATO)、メルファランとVCの併用
・ATO 0mg/kg(arm1)、0.15mg/kg(arm2)、0.25mg/kg(arm3)を7日間静注処置する3箇所の腕部にメルファラン 200mg/m2を2日間及びVC 1000mg/m2を7日間かけて静注
・多発性骨髄腫(MM)のため自家造血幹細胞移植(ASCT)を受けている48名の患者
・ATO 0mg/kg(arm1)、0.15mg/kg(arm2)、0.25mg/kg(arm3)を7日間静注処置する3箇所の腕部にメルファラン 200mg/m2を2日間及びVC 1000mg/m2を7日間かけて静注。
・多発性骨髄腫(MM)
①全体的な縮小(ORR)及び完全縮小(CR)
②無憎悪生存期間(PFS)及び生存期間(OS)の中央値
①85%にORRが認められ、その中でもCRが25%の患者(12/48)で認められた。
②PFSの中央値は25ヶ月であった。OSの中央値にはまだ達しなかった。
・処置を行った3箇所の腕では、CR、PFS及びOSに有意差はなく、メルファラン薬物動態学においてATOの副作用は無かった。
・メラファラン高用量へのATO及びVCの添加は安全で、予備治療法としては十分に通用する。
7 19003734 ・Int J Vitam Nutr Res. 2008 May;78(3):121-8.Links

・Protective effect of vitamin C on oxidative stress: a randomized controlled trial.
経口
④500~
・VC単独
・VC 50mg/dayあるいは500mg/dayを5年間摂取
・委縮性胃炎を患っている244名の日本人
・VC 50mg/dayあるいは500mg/dayを5年間摂取
・委縮性胃炎
・酸化ストレス
①活性酸素種
①5年後には統計学的にVCの摂取量による有意差が認められた。高服用群では2.70(1.26%)の減少、低服用群では4.16(3.79%)の増加が認められた(p = 0.01)。
・VCは、萎縮性胃炎に関係する酸化ストレスを減らすことが示された。
酸化、炎症
8 18997197 ・JAMA. 2008 Nov 12;300(18):2123-33.
・Vitamins E and C in the prevention of cardiovascular disease in men: the Physicians' Health Study II randomized controlled trial.
経口
④500~
・VC及びVEを併用
・1997年から2007年8月31日まで、VC 500mg/dayを摂取
・心疾患を患っている754名(5.1%)の50歳以上男性を含む14641名のアメリカ人男性医師
①プラセボ
②VC 500mg/dayを7年間摂取
・心疾患
①心筋梗塞
②脳卒中
③心疾患による死亡
心疾患について、プラセボ群と比較してVC群による改善は認められなかった。VC群;10.8件/1000人年、プラセボ群;10.9件/1000人年(HR, 0.99 [95% CI, 0.89-1.11]; P = .91)。
①HR, 1.04 [95% CI, 0.87-1.24]; P = .65
②HR, 0.89 [95% CI, 0.74-1.07]; P = .21
③HR, 1.02 [95% CI, 0.85-1.21]; P = .86
・アメリカ人男性医師による長期的な実験では、VCが主要な心疾患のリスクを低減させるという結果は得られなかった。
動脈・心
9 18996864 ・Am J Clin Nutr. 2008 Nov;88(5):1284-90.
・Combined enteral infusion of glutamine, carbohydrates, and antioxidants modulates gut protein metabolism in humans.
経口
①~100
・VCとAla-Gln、炭水化物及びVC以外の抗酸化剤(VE、β-カロテン、Se、Zn)
・経口栄養剤(ONS)であるAla-Gln 0.877 g/kg、炭水化物 3.9 g/kg、VC 29.25 mg/kg, VE 9.75 mg/kg, β-カロテン 195mg/kg, Se 5.85mg/kg及びZn 390mg/kg)を鼻腔栄養チューブにて5時間かけて投与
・30名の健常者
①食塩水
②ONS・・・グルタミン(Ala-Gln) 0.877 g/kg, 炭水化物 3.9 g/kg、VC 29.25 mg/kg, VE 9.75 mg/kg, b-カロテン 195mg/kg, Se 5.85mg/kg及びZn 390mg/kg)
を鼻腔栄養チューブにて5時間かけて投与
・腸内(十二指腸)タンパク質代謝
①タンパク質合成及び分解
②十二指腸グルタチオン
③インスリン反応
①食塩水群と比較して、ONS群では十二指腸で僅かに行われるタンパク質合成の比率が2倍に増加した(P<0.01)。また、カテプシン-Dを介したタンパク質分解は減少した(P<0.05)。一方、プロテオソーム及びCa2+依存型活性には影響がなかった。
②ONS群では投与後、十二指腸グルタチオンを減少させた(P<0.01)。しかし、グルタチオンジスルフィド濃度もしくはグルタチオンのグルタチオンジスルフィドに対する比率は減少しなかった。
③ONS群では投与後、インスリン反応は増加したが、血漿必須アミノ酸は減少した。
・ONSの投与は健常者の十二指腸タンパク質バランスを向上させた。
その他
10 18974579 ・Saudi J Kidney Dis Transpl. 2008 Nov;19(6):933-6.
・Effect of intravenous ascorbic acid in hemodialysis patients with anemia and hyperferritinemia.
静脈
・VC単独
・透析と同時にVC 300mgを3ヵ月間静脈注射
・Hbを有する132名の血液透析患者
①透析と同時にVC 300mgを3ヵ月間静脈注射(グループ1)
②標準療法(グループ2)
・鉄欠乏症
①Hb
②トランスフェリン飽和率
③網状赤血球のヘモグロビン含有量
④血清フェリチン
①②グル―プ1で有意に増加した(p <0.05%)。
③④グループ1で有意に減少した。
・不応性貧血であり十分に鉄を有している透析患者では、VCが鉄の流動性を向上させて、またおそらく抗酸化作用を介してエリスロポエチン(Epo)への反応性を改善させる。
鉄吸収
11 18928997 ・ Am J Obstet Gynecol. 2008 Oct;199(4):433.e1-8.
・Antioxidant supplementation and premature rupture of the membranes: a planned secondary analysis.
経口
⑤1000~
・VC及びVEの併用
・VC 1000mg/day及びVE 400IU/dayを摂取
・妊娠12週目から19週と6日目の間に入っており、慢性的な高血圧で以前に子癇前症を患ったことのある739名の女性。
①VC 1000mg/day及びVE 400IU/dayを摂取
②プラセボ
・早期破水(PROM)
・予定日前の早期破水(PPROM)
①PROM
②PPROM
739名中697名で適正なデータが得られた。
①PROM率は抗酸化剤群では37/349 (10.6%)、プラセボ群では19/348 (5.5%) 認められた(危険率[RR] 1.89 [95.42% CI, 1.11-3.23]; P = .015)。
②PPROM率は抗酸化群では16/349 (4.6%)、プラセボ群では 6/348 (1.7%)認められた([RR] 2.68 [1.07-6.71]; P = .025)。
以上のように①、②ともに抗酸化剤群で高かった。
・予想に反して、VCとVEの服用ではPROMとPPROMのリスクが上昇し、これらの併用とリスク上昇は関係しているのかもしれない。
その他
12 18852484 ・ Ann Nutr Metab. 2008;53(2):79-85. Epub 2008 Oct 14.
・A single high dose of ascorbic acid and iron is not correlated with oxidative stress in healthy volunteers.
経口
⑤1000~
・VC単独
・VC 2g、鉄カルボニル 150mgあるいはVC 2g+鉄カルボニル 150mg
・経口摂取
・9名の非喫煙者である健常男性(20~31歳)
15日間の休薬期間を挟み
①VC 2g
②鉄カルボニル 150mg
③VC 2g+鉄カルボニル150mg
を経口摂取
・酸化ストレス
①血漿VC
②血漿Fe濃度
③赤血球マロンジアルデヒド
④赤血球のカタラーゼ活性
⑤フェリチン、チオバブツリック酸反応生成物、Δ-アミノレブリン酸デヒドラターゼ及びSHチオール群
①VC群及びVC+鉄群で摂取後2、5、24時間で上昇した。
②VC+鉄群で摂取後2、5時間で上昇した。
③VC群では摂取後5、24時間で、VC+鉄群では摂取後5時で下降した。
④VC+鉄群では摂取後5時間で上昇した。
⑤他のパラメーターについては有意差は認められなかった。
・異なった生化学パラメータで評価された各群の間には、有意差は認められなかった。
・1つのサプリメントを摂取し、VCと鉄あるいは鉄のみの血漿中濃度が高くなると、生体内で酸化損傷を引き起こすという仮説は支持されなかった。
酸化
13 18836692 ・ Adv Ther. 2008 Oct;25(10):995-1009.
・Vitamin C metabolites, independent of smoking status, significantly enhance leukocyte, but not plasma ascorbate concentrations.
経口
⑤1000~
・VC単独あるいはVCカルシウムとの併用
・VC 1000mgあるいはVC代謝物 1000mg+VCカルシウム 1000mg
を24時間中に4回経口摂取
・18~39歳の男性健常者15名
・9名は非喫煙者、6名は常時喫煙者
15日間の休薬期間を挟み
①VC 1000mg
②VC代謝物 1000mg及びVCカルシウム 1000mg
を24時間中に4回経口摂取
・VC代謝効率
①血漿VC
②白血球VC
①各郡において有意差はなかった。
②VC代謝物+VCカルシウム群ではVC群と比較し、摂取後24時間で有意に高くなった(P<0.0001)。この結果は喫煙の有無には関係なかった。
・喫煙の有無に関係なく、VC代謝物は白血球でのVC利用を高める。それにも関わらず、血漿中ではVC群とVC代謝物+VCカルシウム群で差異が認められないようだ。
その他
14 18803940 ・ Metabolism. 2008 Oct;57(10):1369-74.
・Lipoperoxidation and hemodialysis.
経口
⑤1000~
・VC単独
・VC 1000mg/dayを1年間摂取
・41名の末期腎臓病患者
・血液透析を行う前に
①VC 1000mg/day
②プラセボ
を1年間投与

・酸化ストレス
・腎臓病
①チオバルビツール酸反応生成物(TBARS)LDL/year (ng/g LDL)
②TBARS HDL/year (ng/g HDL)
①VC群では0.25 +/- 0.20 ~ 0.38 +/- 0.2、プラセボ群では0.28 +/- 0.17~0.46 +/- 0.21であった(P < .007)。
②VC群では0.22 +/- 0.12~0.34 +/- 0.30、プラセボ群では0.20 +/- 0.18 ~0.28 +/- 0.19であった(P = .071)。
・各パラメータについてVC群とプラセボ群の間に有意差は認められなかった。
酸化
15 18769906 ・Diabetologia. 2008 Nov;51(11):2049-59. Epub 2008 Sep 4.
・Molecular detection of exercise-induced free radicals following ascorbate prophylaxis in type 1 diabetes mellitus: a randomised controlled trial.
経口
⑤1000~
・VC単独
・VC 1g
を経口投与
・6名の糖尿病患者と7名の健常者
タイプ1 真性糖尿病患者(HbA(1c) 7.9 +/- 1%) 12名と健常者(HbA(1c) 4.6 +/- 0.5%) 14名
①VC 1g
②プラセボ
を経口投与
・タイプ1 真性糖尿病
・血管内皮機能不全
・酸化ストレス
①PBN付加物
②リピッドハイドロペルオキシダーゼ、レチノール及びリコピン
③血漿VC濃度
④酸化ストレス
①糖尿病患者ではPBN付加物濃度が高かった(健常者に対して P<0.05)。これは脂質により誘導された酸素核アルコキシル(RO.)ラジカル(a(窒素) = 1.37 mT及びaβ(水素) = 0.18 mT)によるものである。
②糖尿病患者ではリピッドハイドロペルオキシダーゼは選択的に上昇し、レチノール及びリコピンは減少した(健常者に対してP<0.05)。
③VCの投与により、糖尿病患者及び健常者両方で血漿VC濃度は増加し(VC投与前に対して P<0.05)。
④VCの投与により、糖尿病患者では運動による酸化ストレスは低減した(健常者に対して P<0.05)。
・本検討により、糖尿病患者についてVCの経口投与を行うことで、運動で誘発されるリピッドペルオキシデーションを介したフリーラジカルを効果的に予防することが初めて示された。
糖代謝,内皮・血管,酸化
16 18562790 ・Ann Nutr Metab. 2008;52(3):233-40. Epub 2008 Jun 19.
・Influence of an antioxidant vitamin-enriched drink on pre- and post-exercise lymphocyte antioxidant system.
経口
②100~
・VC及びVEを併用
・VC 152mg/day及びVE 50mg/day を 1 ヶ月間
・32~36歳のアマチュア男性ランナー14名
①VC 152mg/day及びVE 50mg/day
②プラセボ
を1ヶ月間摂取し、ハーフマラソンに参加した。血液サンプルはハーフマラソン直前後及び終了3時間後に摂取。
・酸化ストレス
①リンパ球での酸化生成物
②リンパ球でのVC及びVE濃度
③各種酵素活性
④ヘムオキシゲナーゼ-1発現
⑤BLC-2発現
①プラセボ群のみでマロンジアルデヒドレベルが上昇した(P < 0.001)。
②運動直後及び3時間後において、プラセボ群と比較し抗酸化剤群で多く蓄えられた(P < 0.05)。
③カタラーゼ及びグルタチオンペルオキシターゼ活性は運動直後において、抗酸化剤群で減少した。一方、スーパーオキサイドジスムターゼ活性は両群で減少した(P < 0.05)。
④運動終了3時間後において、プラセボ群のみで高まった(P < 0.01)。
⑤運動後において、プラセボ群のみ低下し、低値が維持された(P < 0.001)。
・激しい運動はリンパ球において脂質過酸化を増加させ、Bcl-2発現を低下させる。そして、抗酸化反応を誘発する。
・適度な濃度の抗酸化ビタミンを摂取することで、運動により誘発される酸化損傷が抑えられる。しかし、運動での酸素適応を妨げることはない。
運動・筋肉,酸化
17 18551121 ・ Obesity (Silver Spring). 2008 Aug;16(8):1749-54. Epub 2008 Jun 12.
・Influence of ascorbic acid on the thermic effect of feeding in overweight and obese adult humans.
静脈
・VC単独
・VC 0.05g/kg(除脂肪体重)を静脈より投与
・座りきりの11名の肥満気味の男女(男5名、女6名)
・年齢:24±2歳
・BMI:28.5±1.0kg/m2
・持続的に
①プラセボ(食塩水)
②VC 0.05g/kg(脂肪分を含まない)
を静脈より投与し、
流動食(一定したエネルギー消費量(REE)がカロリーの40%に相当する)を摂食する前及び摂食4時間後に各パラメーターを測定
・カロリー消費量
・酸化ストレス
①酸化型低密度リポタンパク
②REE
③TEF(摂食による産生熱量)
④呼吸商、心拍数及び動脈血圧
VCの摂取を厳しく管理することにより
①食後に増加した(P = 0.04)。
②食後に変化はなかった(プラセボ群:1,668 +/- 107 kcal/day、VC群:1,684 +/- 84 kcal/day; P = 0.91)。
③食後に変化はなかった(プラセボ群:33.4 +/- 2.4 kcal、VC群:30.5 +/- 3.6 kcal; P = 0.52)
②摂食前後で、変化は認められなかった(全てにおいて P < 0.64)。
・座りきりの肥満者では、TEFの減退が認められ、VCによる酸化ストレスの緩和は認められない。
糖代謝,脂質代謝,酸化
18 18537181 ・ Hepatology. 2008 Jul;48(1):119-28.
・Lifestyle intervention and antioxidant therapy in children with nonalcoholic fatty liver disease: a randomized, controlled trial.
経口
④500~
・VE(α-トコフェノール)及びVCの併用
・VE 600 IU/day 及びVC 500 mg/dayを24ヶ月摂取
・5.7~18.8歳の非アルコール性脂肪肝症(NAFLD)患者53名(男子37名)
①VE 600 IU/day 及びVC 500 mg/day (n = 25)
②プラセボ(n = 28)
を24ヶ月間
・非アルコール性脂肪肝症
①体重変化
①24ヶ月後の体重減少量は、プラセボ群及び抗酸化剤群で同等であった。(プラセボ群:-4.75 [値域、-16-4.0]、抗酸化剤群:-5.5 [値域、-12.2-0.4] kg、P = 0.9)。
・VE及びVCの同時摂取だけでは、生活習慣へ介入する効果を上げることにはならないようだ。
脂質代謝
19 18499730 ・J Physiol. 2008 Jul 15;586(14):3525-35. Epub 2008 May 22.
・Acute and chronic effects of vitamin C on endothelial fibrinolytic function in overweight and obese adult humans.
経口
④500~
・プラジキニン、ナトリウムニトロプルシド及びVC の併用
・VC 24mg/min を腕間に点滴
・VC 500mg/dayを3ヶ月間、経口摂取
・座りきりの成人33名
・10名は標準的体重(BMI: 23.4 +/- 0.5 kg m(-2); 男性7名/女性3名)
・23名は肥満(BMI: 31.2 +/- 0.8 kg m(-2); 男性15名/女性8名)
・プラジキニン及びナトリウムニトロプルシドを腕間に静注し
①10名の標準的体重者及び8名の肥満者にはVC 24mg/minを静注
②17名の肥満者にはVC 500mg/dayを3ヶ月間、経口摂取
・肥満者でのt-PA発散能
①VC静注によるt-PAの組織血管内皮での発散
②VC経口摂取によるt-PAの組織血管内皮での発散
①VC静注群では、点滴前より点滴後の方が約95% 高くなった(P < 0.01)。 (静注後:-0.9 +/- 1.1~94.6 +/- 16.2 ng /100 ml tissue/min、静注前:-0.8 +/- 0.8~49.9 +/- 7.7 ng/100 ml tissue/min)
②VC経口投与群では、肥満者で有意に増加した(摂取前:0.2 +/- 0.9~48.2 +/- 6.5 ng/100 ml tissue/min、摂取後:0.3 +/- 0.5 ~66.3 +/- 8.7 ng/100 ml tissue/ min)。
・肥満者ではVCの摂取により効果的にt-PAを発散させることが分かった。
・日常的なVC摂取は、危険な状態にある人にとり、血管内皮線溶系の制御を改善するための戦略的に効果のある生活習慣への介入を行っていることを意味する。
内皮・血管
20 18455517 ・Free Radic Biol Med. 2008 Aug 15;45(4):377-84. Epub 2008 Apr 16.
・The effect of vitamins C and E on biomarkers of oxidative stress depends on baseline level.
経口
⑤1000~
・VC単独
・VC 1000mg/day を2ヶ月間摂取
・396名の非喫煙者
①プラセボ
②VC 1000mg/dayを2ヶ月間摂取
・酸化ストレス
①血漿F2-イソプラスタン
②F2-イソプラスタン
①VC群では減少させた(p=0.001)。変化量としては、10.6%の減少となった。
②F2-イソプラスタンの基準値を50μg/mlとすると、VC群はF2-イソプラスタンを22%近く減少させた(p=0.01)。
・VCには脂質過酸化を減少させる役割が有ることが示された。
酸化